動物の権利
動物の権利(どうぶつのけんり、アニマル・ライツ、animal rights)とは、動物には人間から搾取されたり残虐な扱いを受けることなく、それぞれの動物の本性に従って生きる権利があるとする考え方です。
動物の権利運動家の多くは、この運動が性差別や人種差別に反対する運動の延長線上にあると考えてます。
動物の権利を支持する者は、商業畜産や動物実験、狩猟等、動物を搾取し苦しめる行為を全面的に廃止するべきだと訴え、人々にベジタリアニズムの実践を呼びかけています。
動物の権利運動から見た、従来の動物愛護や動物の福祉の考え方は、動物になるべく苦しみを与えるべきではないと言う点では共通するものの、人間による動物に対する搾取そのものを否定していない点で、動物の権利の考え方とは根本的に異なると見なしています。
動物の権利と愛護
この自然界では、いろいろな動物や植物がお互いに影響しあいながら生活しています。微妙な自然界のバランスを人間の身勝手な行為によって破壊してはなりません。全ての生き物は、等しく、この地球に生きる権利を持っているのです。
動物たちには人間から虐待や搾取されず、自然の生活をする権利があります。 基本的人権の尊重と同様、動物にも動物らしく生きる権利が尊重されるべきであり、種によってその権利は左右されるべきではありません。
動物愛護は、動物に関心の強い人が、動物への虐待や非倫理的扱いなどから動物を守ることです。愛護という言葉は、その対象物を好きか嫌いかという人間の感情をもとにした言葉です。一方、動物の権利運動は、好きか嫌いかが問題なのではありません。
例え動物が嫌いであっても、人間という種に属さないという理由で、その動物の生きる権利を奪うことも、その動物を虐待することも倫理的には許されないという考え方です。