コアラ

コアラはオーストラリアにしか生息していないオーストラリア固有の動物です。
主な生息地はオーストラリア東部で、カンガルーなどと同じ有袋類で育児嚢をもっています。
クイーンズランド州からビクトリア州の南西部辺りにかけて生息しており、森林地帯を中心に生活しております。またコアラはユーカリを好んで食べるのも有名な話ですよね。
コアラの毛色は全体的に灰色ですがお腹の辺りは白っぽい感じで、全身を羊毛状で密生しており、四肢の先まで毛でおおわれています。

雄の方が雌よりも大きく、生息している地域によっても体の大きさに違いがあります。
(一般的に南部に生息しているコアラの方が北部のコアラよりも大きく体毛がふさふさしているといわれています)
コアラは基本的に樹の上で生活をしており、地面に降りる事はほとんどありません。
しかも夜行性の動物なので、日中はほとんど樹の上で眠っているか休んでいます。最大18時間程度眠っているともいわれております。
これは日本の動物園でコアラを見に行ったことある人なら誰もが見たことあるのではないでしょうか。
日中の動物園でコアラを見てもほとんど眠っており動いているコアラを見るのは極稀なんです。
コアラの食性はユーカリ属の葉だけを食べるという特殊な食性です。ユーカリの葉にはタンニンや油分が多く消化が悪いため、他の動物はほとんど食べないのですが、コアラの盲腸は哺乳類の中でもっとも長く2m程度あるといわれており、この長さが消化を助けているそうです。
ちなみにユーカリ以外の葉も食べるそうです。

コアラの繁殖期は10~2月頃といわれていますが地域によって多少の違いがあります。
また一夫多妻で繁殖時期だけ小さなハーレムをつくります。妊娠期間は25~35日程度で基本的には子供は1頭ですが、まれに2頭産むこともあるそうです。
寿命は野生のコアラだと12~13年ほどと言われており、動物園などで飼育されているコアラは15年程度と少し寿命が延びるようです。過去の歴史のなかでは20年を超えたという記録もあるそうです。
コアラも一時期は森林破壊や乱獲などで個体数が減少した時期もありましたが現在は保護政策によって絶滅の危機はなくなり、地域によっては保護政策前よりも生息数が増えているという報告もあります。