オーストラリアの固有種④
⑧カモノハシ
カモノハシもオーストラリア固有の生物です。ご存じのかたもいるかもしれませんが、カモノハシは哺乳類なのに卵を産むというちょっと変わった生物です。
カモノハシの特徴としてはアヒルのような長いくちばしをもち、ビーバーのような尻尾をもっています。
基本的に熱帯雨林や高山地帯などの淡水の川や湖の岸などの水辺で生息しているため手足は水中で移動しやすいように水かきが発達しています。
また、雄は後ろ足に毒が入った分泌液をもつ蹴りづめをもっているため、それに攻撃されると強い痛みを感じます。
カモノハシの性格としては非常に憶病な動物なので、人間が近づくとすぐに水中に隠れてしまうので、野生のカモノハシに触れる事はほとんど難しいでしょう。
⑨ハリモグラ
今日本でもペットとして人気の高いハリネズミではなく、オーストラリアにはハリモグラという背中に針(とげ)をもった生物がいます。見た目がモグラに似ていることからその名がつけられましたが、実際にモグラとは生物学上の共通点はないそうで、主に砂漠地帯を除いたオーストラリア全域に生息しています。
ハリモグラの全長は40cm前後で体重も5キロ前後と決して大きな動物ではありませんが、カモノハシと同じように哺乳類なのに卵を産むという特徴を持っています。
また身に危険が迫ると腹部を背中のとげで守るために丸まった態勢となり、外部からの攻撃を防ぎます。
ハリモグラの舌は長くて粘着性があるため、主に昆虫を食べて暮らしています。