ナマケグマ

ナマケグマは体格は、大きな雄で140㎏にも達します。 外見は毛むくじゃらで特に首周りと後頭部の毛が長いです。また6~8㎝にもなる強力な爪や他の熊と異なる歯の特徴をもつ等シロアリ等の捕食に適した形態をもつといわれています。 森林地帯に生息していて、雑食性で昆虫やシロアリ、蜂蜜、花、果実などを食料にしています。
ナマケグマにとって特に重要なのがシロアリの存在で、彼らの巣を見つけると長く湾曲した爪でそれを壊し、長い舌を使って巣の中のシロアリを吸い込むようにして食べます。 体のつくりもそれに適した形になっており、シロアリを吸いとる長い舌はもちろん、毛のない突き出た吻部や開閉自在な鼻、吸い込みやすくなった歯の構造は、そうした食性に適応したものと考えられています。

ナマケグマ

彼らのその名前だが、ナマケモノに爪の形や姿が似ていることや、夜行性で昼間は寝ているとことなどからきているもののようです。南米に生息しているナマケモノのしぐさが、本当にスローモーであることは、それには徹底して代謝を抑えることで、その分エネルギーの補給をわずかで済ませるようにしたためという理由があります。
しかしこのナマケグマでは事情が違います。食物を求めて行動し、シロアリをはじめいろいろなものを採食しているのです。
死んだ動物を見つければ、その肉を食べることもあるけれど、昆虫以外の生き物を食べるために襲うことはほとんどないと言われています。
彼らも現地では、その生息数の減少が心配されてる動物のひとつです。
実際には厳重に保護されているようで、彼らの生息している生活圏はサンクチュアリなり国立公園として守られているようです。