マメジカ
体長40センチメートル、体重2キログラム程度。この小さな動物がシカという名前をもっているといったら、驚かれるでしょう。
マメジカは英語でMouse Deer(ネズミ-ジカ)とも呼ばれているように、シカというよりはげっ歯類の仲間を思わせるような動物でもある。体長40センチメートルほど、体重は2キログラムほど。
ちょうどネコと同じくらいのサイズだ。インドネシアやマレー半島に生息しており、夜行性というよりは朝夕の薄暮時に活発に行動し、主に木の芽や葉、草といった植物を食べています。
マメジカの概要
マメジカは原始的な反芻動物で、アジアには2種類のマメジカが生息していますが、そのなかでもジャワマメジカは、最小の種類とされています。シカと名前はありますが、マメジカはいわゆるシカの仲間とは一線を隔した存在です。
シカの仲間ではオスでは立派な角をもつのに対し、マメジカではオスメス共に角を持っていません。
しかし、オスは犬歯が発達し、口元からのぞいています。小ささゆえ脚も非常にきゃしゃな印象を受けますが、これについてはシカと同様で非常にたくましく、ジャングルの草木の隙間を縫うようにして、タフに駆けることでも知られています。
珍獣にして可愛い名前をもった、生きた化石とも呼ばれるマメジカ。現在アフリカのミズマメジカはCITES-3の種類として保護されています。